新学期が始まると各校で検診があります
学校検診は児童、生徒の健康状態をチェックするのが目的です。
検診で何か指摘すると、
とても悲しそうな顔をされる事があります。
しかし検診は学校生活、さらに社会生活を正常に楽しく過ごす事ができるようにという願いで実施されています。
学校検診は児童、生徒の健康状態をチェックするのが目的です。
検診で何か指摘すると、
とても悲しそうな顔をされる事があります。
しかし検診は学校生活、さらに社会生活を正常に楽しく過ごす事ができるようにという願いで実施されています。
学校から配られる保健調査票に、保護者・本人に記入して頂きます。それらを参考にしながら検診を行います。検診ではありのままの状態を診る為に、鼻をかまないようにします。 ただし耳垢は前日に取り除くようにしてください。耳垢があると鼓膜の状態が確認できないからです。
検診は一人ひとり耳・鼻・のどに光を入れ、明るく照らし観察・判断します。全く痛みはありません。
しかしこの検診のみでは十分ではありません。したがって、診断はすべて疑いです。疑いのある疾患は全て番号でお伝えしますので、他の方に知られることはありません。
これらは学校より「耳鼻科検診のお知らせ」というかたちでお渡しします。「耳鼻科検診のお知らせ」をもらった方は専門医を受診して下さい。 この時点で専門医は、病気のある・なし・治療の必要性などを判断し、結果を保護者にお渡しします。これを学校に提出してください。
検診により今まで気がつかなかった病気がわかり、病気にたいして十分ご理解いただけます。治療が必要と判断された方は、直ちに治療を開始してください。
この時期、各校で次々に検診が始まるため、各医療機関が混み合います。「耳鼻科検診のお知らせ」をもらった方は、なるべく速やかに受診されることをお勧めします。
耳垢が外耳道をふさぐほど溜まっている状態。 耳垢は、闇雲に取ればいいというものではありません。耳垢を取らないで水泳をすると、外耳道炎や耳せつ(おでき)の原因になります。 自宅でムリに取ろうとすると外耳道を傷つけたりするので、自分で除去困難な場合は、耳鼻科医にとってもらってください。
鼓膜に穴があいており感染を起こすと耳だれが出てきます。 聞こえが悪くなるばかりでなく、長期にわたって耳だれが続くことがあります。水泳は厳重な注意が必要です。
鼓膜の奥の中耳腔という場所に滲出液がたまる病気です。中耳の粘膜の炎症と耳管の働きの低下があると、 粘膜からしみ出た滲出液が中耳腔にたまるようになると考えられています。 子供では3歳頃から10歳頃までに多くみられます。子供の難聴の原因では一番多いものです。 原因には、乳幼児期の急性中耳炎や慢性副鼻腔炎、アデノイド増殖症などが上げられます。水泳は耳鼻科と相談してください。
鼻の中が腫れ、鼻汁・鼻づまりが常にあり、絶えず鼻をかんだり、鼻をグズグズ鳴らしたりします。 アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が隠されていることもありますので、よく調べることが必要です。
慢性になるといわゆる蓄膿症のことです。副鼻腔の病気で、鼻づまり・鼻血・頭痛の原因となることがあります。
風邪でもないのに、鼻水・鼻づまり・くしゃみが持続する病気で、ある種のアレルゲンが鼻に吸引されて起こります。アレルゲンとして、ハウスダスト・ダニ・花粉・カビなどがあります。 目や皮膚の症状を伴うことも多く、アレルゲンにより対策が異なります。鼻血や副鼻腔炎の原因となりやすく、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気を合併していることもあります。
鼻の真ん中の仕切りの軟骨が、ひどく曲がっている病気で、鼻づまり・鼻血・頭痛の原因となることがあります。
鼻の奥にある咽頭扁桃が大きくなっています。耳・鼻の病気の原因となる場合が多く、難聴・鼻づまりを起こし集中力がなくなります。
扁桃が非常に大きいので、呼吸困難・いびき・飲み込み困難(嚥下困難)を生じることがあります。体質的なこともありますが、大きすぎて障害があったり、炎症を 起こしやすい場合は、専門医の診療と指示が必要です。手術を要する場合もあります。
扁桃が赤く腫れて、時に膿がつきます。痛みや熱があるばかりではなく、リウマチ熱や腎炎などの原因となることがあります。